死なない時のののべ

死なない寄りのののべ

生き物は死ぬからダメ

「本当は私を馬鹿にしてるんだろ」みたいなことをごくたまに言われる。このセリフそのものを言われるわけじゃなくて、こういうニュアンスで失言を咎められる。ちゃんと気にするようになったのはここ数年の話だから、私はたぶんそれまで結構な数の親しい人から「こいつ俺のこと馬鹿にしてんのかな」みたいなことを思われていたんだと思う。

 単純に、失礼な態度をとりがちなんだと思う。自分では全然わからない。人から聞く分にはそうらしいので気をつけているんだけど、それでも言われる。たぶん、たぶんとしか言えないけど、私は「これは言ってもいいことか」っていうのを考える関門みたいなやつがちょっと弱くて、かつ衝動性がちょっと高い。それで言わない方がいいかもしれないことをポロッと言ってしまう。気をつけていてもそうだから、意識していない時は相当だろう。

 馬鹿にしながら人と関わることなんて滅多にないから、そういう風なことを言われると結構ショックを受ける。好きだと思っている親しい人に言われるからびっくりする。そうだったのか、と思う。私はこの人に馬鹿にしたような態度をとっていたのか。好きなのに。見誤っている。距離感とか言葉遣いとか色々。たぶん。わかんないけど。

 わかんないんだよな、って思う。こんなにわかんないんだからもう駄目だ。たぶん。

 傷つけたいと思って接している人なんていないのにどうしてこうなるんだろうっていつも思う。気をつけるね。ごめんね。

銀歯入った

 口の中ジャリジャリするんだけどこれで良いんだろうか。

 普段の診療代が2000円くらいで、今日は高くなるかな?と思って3000円持ってったら全然足りなかった。悲しい。

 Twitterでフォローしている中に無限にインターネット思想バトルをしている界隈があって、そこで起きてる議論について時々考える。圧倒的に勉強が足りないのでわからないことが多い。ここ三日くらいの話題はフェミニズムヴィーガニズムがテーマだった。種差別っていう言葉を初めて知った。

 ののべは肉とか魚とかとても好き。

 腐女子が素朴に抱いている「腐女子とは気持ち悪いもの」「隠れてこっそりいるべき」という強迫観念はインターネットに長らくはびこるミソジニーとゲイフォビアの結晶だと思っているんだけど、ここのところを人に理解してもらうのが思いの外難しい。権利上難しいところ(二次創作とか)は個々人の判断にとりあえず任せるとして、未成年には見せられないR-18創作物はもちろん公開範囲を選ぶべきなんだけど、一般的に見て「BLを好きな人間は気持ち悪い」「隠れろ」って言うに足る根拠、ちゃんとしたやつって何があるんだろう、って思う。

 何かを好きであることそれ自体が異常に見えてしまうものって確かにある。ここでは例示しないけど、ニッチな趣味はたくさんあるし、ちょっと前までは普通の(普通の?)アニメオタクっていうだけで結構厳しい反応があった。今でも残ってはいると思うけど(よく聞く、何かの容疑者の部屋にアニメのポスターが……みたいな報道のやり口とか)、例えば日常の中でアニメが好きって言っても、それだけで引かれることはあんまりないのが今、だと思う。人間のカテゴリーとして、「オタク」っていうのがだいぶ普及した。「ああ、オタクの人ね」ってなる。これが本当にいいことなのかどうかはおいておいて。

 物が珍しすぎてびっくりしちゃうとか、物があまり道徳的でないと判断されるとか、「好きであることが変に見える」趣味にも色々種類があるんだと思うけど、BLを愛好することって今挙げた二つだと後者の方に当てはめられるパターンの方が多くない? って感じる。「気持ち悪い」っていうのは、好きであることが悪いことだと思われてるってことじゃない? それが、なんで? って思う。全然わからない。

 男性同性愛やそれを扱ったフィクションを好きであることが「気持ち悪い」理由って何なんだろう。勉強が足りない。

歯医者行った

 歯医者絶対行った方がいい。

 アパートの近所にネットで評判の良い歯医者があって、設備が新しくて綺麗というのでホイホイ行ったらレントゲンがめっちゃ未来っぽかった。機械にあごを乗せると顔に十字の赤線が引かれて、鏡を見ながら位置を調節して撮影するタイプで、顔の歪みが目に見えてひどかったらどうしようかとドキドキしながら微動してたけどそうやって見てわかるほどではないらしかった。レーザーで照準を合わせるのを未来っぽいと感じるのそれ自体感覚が古いような気もする。これは初回の話。2017年12月中旬。痛みがひどかったので半泣きで行った。

 虫歯の治療って悪いところを取っ払う作業であって歯が良くなるわけじゃないところが嫌だなって思う。回復するわけじゃなくて、欠けた部分は戻らなくて、基本的には人工物で補ってメンテナンスしながらその後を生きていく。例外としては自家歯牙移植っていうのがあるけど、これはよっぽど幸運じゃないとできないんだろうな〜って調べていて思った。ののべの親知らず、ツルッと取れるタイプの生え方してたらいいな。

 そういえば、方針や信条は色々分かれてるんだろうけど、歯の情報って調べるとほとんど歯医者さんが出しているページに行き当たるからなんとなく安心できる。最近虫歯や歯の治療について少し詳しくなった。ののべには、言わないだけで誰もがやることなのかもしれないけど、わからない単語や行為を耳にするととりあえず調べてみるくせがある。歯に詰められた薬の名前とか、根管治療の時に中に突っ込んで回してた器具の正体とか、そういうのも調べる。歯の治療に使うものは詳細に知るととても怖いということがわかった。とても怖いので調べない方が良い。

 たぶん、なるべく間違えないでいたいという気持ちがあるからなんだと思う。ののべのツイッターを見てる人はなんとなくわかると思うんだけど、ののべはそういうとこある。ののべがなぜののべをののべと書くのかは後日記事にすることにします。

 待合室で座ってる時に、歯医者に行くのって死なないってことだってぼんやり思った。病気の治療は基本的に死から遠ざかる行為だ。歯医者が怖いっていう話を人にしてた時に、「寝てるうちに全部やってくれるからこりゃ楽だなーと思ってる」って言った人がいて、「お得じゃないですか?」って続いたのは共感しなかったけど、たしかに治療ってされるもので受けるもので、自分からはあんまり何もしない。何もしないけどちょっと死から遠ざかる。よーし、死から遠ざかるぞー! みたいな意志はないけどそうなる。「死なない」寄りの状態になる。それってちょっと面白いなって考えてたら書きたくなったからブログを作った。

 こういうレベルの、みんな言葉にしないだけでわかってるようなことばかりだけど、思いついたこととかぼんやり考えてたこととかどうでもいい発見とかを人に話すのが好きなので、思いついたら書く。

 歯医者は行った方がいいと思う。