死なない時のののべ

死なない寄りのののべ

歯医者行った

 歯医者絶対行った方がいい。

 アパートの近所にネットで評判の良い歯医者があって、設備が新しくて綺麗というのでホイホイ行ったらレントゲンがめっちゃ未来っぽかった。機械にあごを乗せると顔に十字の赤線が引かれて、鏡を見ながら位置を調節して撮影するタイプで、顔の歪みが目に見えてひどかったらどうしようかとドキドキしながら微動してたけどそうやって見てわかるほどではないらしかった。レーザーで照準を合わせるのを未来っぽいと感じるのそれ自体感覚が古いような気もする。これは初回の話。2017年12月中旬。痛みがひどかったので半泣きで行った。

 虫歯の治療って悪いところを取っ払う作業であって歯が良くなるわけじゃないところが嫌だなって思う。回復するわけじゃなくて、欠けた部分は戻らなくて、基本的には人工物で補ってメンテナンスしながらその後を生きていく。例外としては自家歯牙移植っていうのがあるけど、これはよっぽど幸運じゃないとできないんだろうな〜って調べていて思った。ののべの親知らず、ツルッと取れるタイプの生え方してたらいいな。

 そういえば、方針や信条は色々分かれてるんだろうけど、歯の情報って調べるとほとんど歯医者さんが出しているページに行き当たるからなんとなく安心できる。最近虫歯や歯の治療について少し詳しくなった。ののべには、言わないだけで誰もがやることなのかもしれないけど、わからない単語や行為を耳にするととりあえず調べてみるくせがある。歯に詰められた薬の名前とか、根管治療の時に中に突っ込んで回してた器具の正体とか、そういうのも調べる。歯の治療に使うものは詳細に知るととても怖いということがわかった。とても怖いので調べない方が良い。

 たぶん、なるべく間違えないでいたいという気持ちがあるからなんだと思う。ののべのツイッターを見てる人はなんとなくわかると思うんだけど、ののべはそういうとこある。ののべがなぜののべをののべと書くのかは後日記事にすることにします。

 待合室で座ってる時に、歯医者に行くのって死なないってことだってぼんやり思った。病気の治療は基本的に死から遠ざかる行為だ。歯医者が怖いっていう話を人にしてた時に、「寝てるうちに全部やってくれるからこりゃ楽だなーと思ってる」って言った人がいて、「お得じゃないですか?」って続いたのは共感しなかったけど、たしかに治療ってされるもので受けるもので、自分からはあんまり何もしない。何もしないけどちょっと死から遠ざかる。よーし、死から遠ざかるぞー! みたいな意志はないけどそうなる。「死なない」寄りの状態になる。それってちょっと面白いなって考えてたら書きたくなったからブログを作った。

 こういうレベルの、みんな言葉にしないだけでわかってるようなことばかりだけど、思いついたこととかぼんやり考えてたこととかどうでもいい発見とかを人に話すのが好きなので、思いついたら書く。

 歯医者は行った方がいいと思う。